フリーランスに向いている人の特徴!向いていない人との大きな違いはどこにある?

フリーランス向いていない人

様々な点で、フリーランスと会社員は異なります。

働く方から時間の使い方、日々のスケジュール、仕事に対する価値観など、多くの場面で「フリーランスだから」こそ求められる素養があります。

「絶対に○○でなければフリーランスで成功しない」という答えは存在しませんが、今回お伝えする「フリーランスに向いている人の特徴」を抑えれば、長期にわたって成功する可能性を少しでも高めることは間違いありません。

フリーランスに向いている人の特徴

フリーランスに向いている人の特徴は主に以下の5つです。

  • 自己管理能力が高い
  • 前向きな視点を持てる
  • 相手の立場で考えられる
  • 柔軟性がある
  • モチベーションをコントロールできる

フリーランスは基本的に「自立」「自律」の2つが必要です。自立とは、自分自身で判断し、行動する能力。自律とは、原則や価値観に基づいて独立して行動し、自己決定を行う能力や状態を指します。

つまり、自分で自分を律しながら適切な行動を選択できる人がフリーランスに向いており、普段からこれらがとくに苦手だと自覚している人はあまり向いていません。

自己管理能力が高い

フリーランスの仕事はスケジュール管理だけでなく、健康や財務、そしてモチベーション管理まで、多方面にわたります。会社員であれば自身の職務に集中できたことが、フリーランスはすべてのことを自分でやらないといけないため、本来やるべきこと以外で多くの時間がとられやすいです。

そのため、モチベーションの管理も含めて、性質の異なる様々なタスクを自身で管理する能力が求められます。日頃から人任せではなく、なるべく自分で計画立てて行動できる人は自己管理が高いと言えます。反対に、好きなことしかしたくない、苦手なことは人任せにしてしまう人はフリーランスで最初は苦戦するかも知れません。

前向きな視点を持てる

フリーランスは基本的に一人です。仕事でどんな結果になっても、愚痴を聞いてくれる同僚や同じ仕事や立場で共感してくれる人はいません。そのため、メンタルを正常に保つためにも、どんなことに対しても前向きな視点を持つことが大切です。

物事は表裏一体のため、仕事で失敗やミスをして悪いことが起きたとしても、その裏で学びに変えられることは確実に存在します。常に自己研鑽と成長意欲を持つことで、一見すると辛いだけの出来事の中からも「見方を変えれば、今後の自分のためになる」と気付きを発見できます。

どこに、どんな学びがあるのかを教えてくれるお節介な人がすぐ近くにいないからこそ、自分自身でそれに気付ける思考を持つことが継続的なフリーランス活動を可能にします。

相手の立場で考えられる

フリーランスは、如何なる仕事も自身に向けられた期待や役割になります。「○○株式会社の○○さん」ではなく「○○さん」と個人に対する相談や依頼だからこそ、相手の立場にたって「何を期待して、何を頼っているのか」をきちんと考えられなければいけません。

フリーランスは、自分の意思で仕事を請けます。会社や組織のように自分以外の意思で仕方なく仕事を引き受けるケースは少なく、「自分で選んだ仕事」であることが大前提です。

そのため、自分と相手の心理や感情、背景を冷静に考えられないと、相手からの期待をはき違えてしまい上手くいかない場面が増えます。自分を理解してほしい気持ちが勝ると、甘えが出やすくなり、自己管理が求められるフリーランスとしては好ましくない人物に寄ってしまうでしょう。

柔軟性がある

どんな仕事にも共通しますが、こうでなければいけない仕事はほとんどありません。状況に応じて変化し、フリーランスはとくに柔軟性をもって対応することが求められます。

それ自体は会社員であろうと同じことですが、大きな違いは「フリーランスは自分だけで意思決定できる」ことです。誰かの承認や確認は必要なく、今自分が必要だと思えばすぐに選択して行動に移せます。組織ではない、決裁がいらない身軽なフットワークはフリーランスの武器であるため、それを十分に活用しない手はありません。

日頃から「こうすればできる」「自分はどうしたい」と判断する基準を持つ癖があれば、フリーランスになってもその柔軟性は活かされ、伴って、問題解決能力も発揮しやすくなるでしょう。

モチベーションをコントロールできる

「フリーランスは孤独」と一般的に言われますが、これはその通りです。ただし、孤独であることが決して悪いのではなく、考え方や人によってはプラスに働くこともあります。例えば、変に傷のなめ合いができない環境だからこそ「モチベーションをセルフコントロールできるようになる」などです。

フリーランスになってから備わる能力でもありますが、普段から「メンタルは知識の問題」と考えてモチベーションをコントロールするなど、やる気を他人や環境に依存しない人はフリーランスに適しています。

反対に、外部環境や気分でモチベーションが左右されやすく、高めるにも他者に依存して考えがちな人はフリーランスでは苦労します。誰かが勝手にやる気を出させてくれるなんてことはありません。モチベーションを環境に任せている間にも、自己責任で進む仕事は刻一刻と動いていきます。

モチベーションが低下してもすぐに切り替え、今やるべきことに集中できる人ほどフリーランスに向いています。

フリーランスに向いていない人の特徴

ここからは、反対にフリーランスに向いていない人の特徴を紹介します。具体的には以下3つのいずれかに該当する人です。

  • 他責思考が強い
  • 相手を理解するより自分を理解してほしいと考えがち
  • 夏休みの宿題を最終日にやりがち

フリーランスは基本的に一人で仕事するため、いかなる場面でも甘えが目立つ人は向いていません。甘えようにも助けてくれる同僚や、責任をかぶってくれる上司もおらず、利他的に考える癖がないと精神的にもつぶれやすいためです。

他責思考が強い

他責思考とは、自分自身の問題や失敗、不満などを他人や外部の状況のせいにする考え方を指します。自分の行動や選択が持つ影響を認めず、常に外部の要因や他人を問題の原因と見る癖があります。他責思考は成長を妨げるだけではなく、人間関係においても摩擦を生じさせる原因になります。

他責思考の背景には、自尊心を守りたい、失敗を認めたくない、自己の責任を避けたいという心理があります。フリーランスに限った話ではありませんが、他責にしても誰も助けてくれない環境という意味では、他責思考が強い人はフリーランスになるべきではないでしょう。

相手を理解するより自分を理解してほしいと考えがち

他責思考と関連しますが、相手を理解するより自分を理解してほしいと考えがちな人はフリーランスに向いていません。会社員であれば行動評価など、結果以外のプロセスも評価対象になるケースが多いですが、過程が見えないフリーランスはほとんどの場合結果でしか評価されません

「あんなに苦労したから」や「頑張ったから評価してほしい」といった、自分を理解してほしい気持ちが優先されてしまう人は、そうはいかないため精神的にも辛くなりやすいでしょう。結果だけで評価を勝ち取る姿勢を作るためにも、自分よりも相手の理解に努める意識が必要です。

夏休みの宿題を最終日にやりがち

大雑把な表現ですが、夏休みの宿題を最終日にやりがちな人もあまりフリーランスには向いていません。納期に間に合えば問題はありませんが、納期ギリギリに作業することで以下の事態を招く可能性があります。

  • 焦って品質を落とす
  • 見直す時間がない
  • 他の業務をこなす余裕がない
  • 次の仕事の準備が甘くなる

今日中にやらないといけない焦りから作業が雑になり、見直す時間もとれないことで品質を追求できません。さらに、前もって終わらせておけば、他の仕事の相談や依頼を受けられたものが、受けられなくなり収入を増やせません。

そして、この自転車操業が常態化すると、毎回次の仕事の準備が甘くなり、それも仕事の品質を下げる原因になります。

何でも前倒しで進める癖がある人の方が、適切なスケジュールを組めることから収入を増やしやすくなります。夏休みの宿題を最終日にやりがちな人は、その反対のことをやってしまうのです。

フリーランスに向いている人の性格

フリーランスに向いている人、向いていない人の特徴をお伝えしてきました。特徴とは、外から見てわかる様相や技能のため、特徴を知ったからと言って、簡単に真似できるものではありません。

そこで、最後にフリーランスに向いている人の“性格”を解説します。もし自身がいずれかに該当していれば、一律の正解はないものの、どちらかというとフリーランスに向いていると考えてOKです。

  • 短期より長期で考える癖がある
  • 人からの評価を必要以上に気にする
  • 何でも効率を求める

すべてに該当する人は少なくても、どれか一つであれば当てはまる人も多いのではないでしょうか。「それだけで本当に自分はフリーランスに向いているの?」と疑問に思うかもしれませんが、気付かぬところに長所はありがち。「会社員向きかと思っていたら、実はフリーランスに向いていた」と、後から気付く人も意外と多いものです。

短期より長期で考える癖がある

フリーランスは、目の前の収入や仕事のことで四苦八苦するイメージがあるかもしれませんが、それよりも来年・再来年、さらにその先と、長い目で見て今自分がやるべきことを考えないと継続性が生まれません。

そのため、物事を短期的に考える人よりも長期的に考える癖がある人の方がフリーランスに向いています。例えば、車のローンの支払いを、月々の支払い額は把握しても総額は把握できていない。また、いつまでローンを支払うのかを明確に知らないなど、「とりあえず目の前の出費」と捉えている人は財務管理が弱い傾向にあります。

フリーランスは受け取る報酬や支払う外注費・経費だけではなく、会社員なら天引きされていた税金や保険料なども自分で支払わなければなりません。そういったお金の管理は、「今支払ってお終い」ではなく先々の財務に影響するものです。つまり、目先のことに捉われていると、将来に対する準備ができないなど様々な弊害が生まれるのです。

だからこそ、物事を短期より長期で考える方が建設的であり、自己管理能力が問われるフリーランスではとくに重要な性格といえます。

人からの評価を必要以上に気にする

会社員とフリーランスで大きく異なるのは、信頼を失ったら収入も失うことです。ケースバイケースではありますが、多くの場合、会社員で仕事のミスがあっても給料がゼロになることはありません。評価が下がり、給料が下がることはあってもいきなりゼロはありません。さらに、給料に影響するのは次の期以降になることが多いため、来月から減ることも稀でしょう。

対してフリーランスは、ミスなどから信頼を失い、仕事の依頼がなくなれば明日からその収入はいきなりゼロです。つまり、仕事に対する評価や出来、信頼の積み重ねといった観点では会社員もフリーランスも同じですが、それを失った時の影響は大きく異なるのです。

そのため、程度にもよりますが、仕事に限らず他人からの評価を必要以上に気にする人の方がフリーランスに向いています。気にしすぎもよくないですが、そのくらい評価に過敏な方が丁寧に仕事をしますし、「良く思われたい」と焦る気持ちから仕事でも抜け漏れが減りやすくなります。

良い意味で自分にプレッシャーをかける癖がある人は、フリーランスになっても人から信頼されやすい人材になれるでしょう。

何でも効率を求める

フリーランスには就業規則がなく、いつどのくらい働くかは各々の自由です。さらに、その仕事にOKを出すのも自分であるため、言い換えれば、同じ報酬でも費やした時間によって時給換算では高くも低くもなるのです。

つまり、品質や完成度と同じくらいフリーランス自身にとっては作業効率も大切であり、非効率な作業ばかり行っている人は、それによってキャパシティも狭くなることでやはり収入を増やしづらくなります。ただし、効率はクライアントに直接関係しないことであり、当然ですが「効率を求めたら品質が落ちた」なんて事態を招いてはいけません。トレードオフにしないことは大前提です。

そのため、日頃から「もっと効率よくできないかな」「もっと上手くできる方法はないかな」と頭を働かせがちな人は、フリーランスにはとくに向いているでしょう。

効率は仕事においてだけではなく、日々の学習やインプット、目標達成に過程でも同じことが言えます。例えば、Webに関するスキルを学ぶ方法は現在ではいくつもあります。独学の場合は本を読む、YouTubeを見る、とりあえずクラウドソーシングでエントリーしてみるなど、やる気があれば今すぐできることは多いです。

もちろん、独学で学んでも、講師や講座などから学んでもそれぞれメリットとデメリットは存在します。本気度を探るために、まずは手頃なところから時間をかけて試していきたい人は独学でやってみるべきですし、既に「こうなりたい」という目標が定めっているのであれば、プロから学ぶのが確実で最短な方法です。

ただ一点、忘れてはならないのは、こうしている間にも世の中は常に変化しているということです。

「遅いよりは早いが良い」

「始めたときがもっとも若い」

Webライターに限った話ではありませんが、これらの一般通念はとくにWeb業界では強い意味を持ちます。そのため、実際に今現場で活躍しているプロから学べる機会があれば、それを上手く利用するのが「もっとも効率が良い方法」といえるでしょう。